前回の連載では、筆者のセクシュアリティの変遷について書きました。第04回の連載では、筆者のセクシュアリティがどうしてそのようになったのか振り返ってみたいと思います。今回は、14歳から21歳の筆者のセクシュアリティについてです。
14歳〜21歳:自分はゲイでないのに恋愛対象にゲイの人が含まれるということでゲイの中にいた。自己紹介でセクシュアリティを話す機会がなかったので自分自身のセクシュアリティが何かを考えたことがなかった。
筆者は、2001年から2002年にかけて放送されたテレビドラマ「金八先生」の第6シリーズを見ました。金八先生の登場人物の1人の生徒である鶴本直を通して性同一性障害のことを知りました。14、5歳の中学2年生の頃です。鶴本直は、女の体で生まれたが、自分自身のことを男だと思っている生徒でした。
金八先生の次に2002年から2003年ににNHK総合で毎週土曜日の深夜に放送されていたアメリカのテレビドラマ「ふたりは友達!? ウィル&グレイス」を見て、ゲイのことを知りました。
金八先生やふたりは友達!? ウィル&グレイスで性同一性障害とゲイのことを知った訳ですが、当時の筆者は、性同一性障害よりもゲイのことに興味を持つようになりました。どうしてゲイの方に興味を持ったのかあまり覚えていませんが、後に好きな人のタイプは「ふたりは友達!? ウィル&グレイス」の主人公の1人であるウィルを上げていたので、筆者はゲイの方に興味を持つことができたのではないかと思います。当時から今現在まで筆者は「自分も性同一性障害かもしれない」とは思ったことがないです。だから、筆者は性同一性障害には当てはまらないから興味を持つことができなかったのかもしれません。
金八先生に登場した鶴本直を演じた上戸彩さんのファンであった時期があります。今振り返ると上戸彩さんが好きだったわけではなく、鶴本直を演じた上戸彩さんを現実にはいない鶴本直の代わりに好きになったのだと思います。鶴本直を好きになったことが影響してだと思いますが、筆者の恋愛対象になるセクシュアリティの1つにFtMトランスジェンダーがあります。
ゲイに興味を持った筆者は、2002年からインターネットでゲイのことを調べるようになり、実際にゲイの人に会うようになります。しかし、ゲイの人に会っても自分のことをゲイだと思ってませんでした。19歳の時には、ロンドンで女の人を好きになったり、ゲイの人を好きになったりしたので、自分自身をゲイだと思う出来事がなかったのかもしれません。
どうして筆者はゲイでないのにゲイの人の中にいたのかは、恋愛対象にゲイが含まれるからいたということしか思い付きません。当時の筆者は、セクシュアリティに関する知識が全然ありませんでした。だから、ゲイの人の中にいるしか恋愛できる可能性がなかったのかなと思います。当時の筆者はゲイの人の中にいても全然恋愛できなかったですけどね。
筆者の14歳から21歳のセクシュアリティについて振り返ってみましたが、当時見ていたテレビドラマが筆者の性的指向にかなり影響していることが分かりました。この時期には性自認について考えたという記憶がないので、まだ性自認で困ることはありませんでした。
次回の連載では、21歳の頃の筆者のセクシュアリティについて振り返りたいと思います。
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