第04回から引き続き、筆者のセクシュアリティを分解してみます。
今回は、筆者が21歳の頃のセクシュアリティです。
21歳の頃の筆者は、自分は男ではないということに気が付き始め、体への違和感が出始めました。
21歳の頃なので大学3年生から4年生になる2009年の春に筆者は、就職活動をしていました。就職活動では、男性用スーツを着ました。筆者の体の性別は男で、見た目では男にしか見えません。そうなると、男性用スーツを着て就職活動をするしかありません。就職活動を始めた頃は男性用スーツを着ることに疑問を感じませんでしたが、2009年の春には、「男性用スーツを着ているというだけで、自分が男だと他人に言っているわけでない。それなのに勝手に男だと判断される。」と感じるようにまりました。他人に勝手に男だと判断されることが耐えられなくなった頃には就職活動をやめてしまいました。
ちょうど、その頃に友人とインターネット電話で話しました。筆者は友人に勝手に男だと判断されることに対する不満と「男性器はいらない」ということを話しました。「男性器はいらない」というのは、男性ホルモンが体内になければ男に見える見た目を変えられるのではないかという思いからでした。あと、体への違和感から男性器自体への嫌悪もありました。
体への違和感が2009年になって突然出てきたのかというと、今振り返ってみて、小学生の頃からあったように思います。小学生の時ですからまだはっきりとはしてないですが、違和感とはいえない「何か変な感じ」ぐらいの違和感でした。だから、その違和感が2009年になって自分なりの言葉にできるぐらい表に出てきたといえます。
他人から男だと勝手に判断されると気が付いたり、体への違和感が出てきたりした後、それらをどう対処していくか考えたり、対処法を探したりしないといけなくなりました。そのことについては次回の連載で書きます。
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