第10回の連載は、前回から引き続き、筆者の2012年当時のセクシュアリティです。
今回は、筆者の2012年当時のセクシュアリティ 「性自認がない無性別のMtXトランスジェンダーでパンセクシュアル」に「トランスジェンダー」がある理由についてお話します。
2012年に公共の図書館に行き、上川あやさんの著書「変えてゆく勇気ー「性同一性障害」の私から」を借りて読みました。この書籍の精神科医の先生による「トランスジェンダー」の説明でトランスジェンダーに当てはまるアイデンティティは何かが書いてありました。その中に「男性でも女性でもなく」というものがありました。その文を読んで、筆者は「自分はトランスジェンダーなんだ」と思いました。この書籍のトランスジェンダーの説明を読んでから「自分はトランスジェンダー」と意識するようになりました。
前回の連載でもお話した2012年 秋に東京都北区でセクシュアルマイノリティに関する講座でトランスジェンダーの説明がありました。トランスジェンダーの説明でどんなセクシュアリティの人がトランスジェンダーに当てはまるのかを図での説明がありました。その中で筆者が当てはまるセクシュアリティもトランスジェンダーという説明がありました。トランスジェンダーの説明をする人の中には日本でXジェンダーにまとめられる性自認(中性、両性、無性、不定性など。以下、Xジェンダー)を省いて説明したり、Xジェンダーがトランスジェンダーだということ自体知らずにトランスジェンダーを説明する人がいます。この講座ではXジェンダーがトランスジェンダーだときちんと説明され、その説明を聞くことができ、筆者は「Xジェンダーがトランスジェンダーだと説明される場がある。だから、これから自分はトランスジェンダーだと意識して言おう」と思えるようになりました。
2012年秋以降、筆者のセクシュアリティを説明することがある時は、「自分はトランスジェンダー」だと言います。それから、トランスジェンダーが何かわかる人には、「生まれた時に筆者に割り当てられた男は間違っていた」ことが伝えられる用語を手に入れられた気がしています。
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