連載|第11回「筆者のセクシュアリティを分解してみた vol.09 (2013年当 時) 」

第11回の連載では、筆者の25歳当時のセクシュアリティを分解してみます。
筆者が25歳の2013年は、自分のセクシュアリティを「性自認がない無性別のトランスジェンダーでポリセクシュアル」としていました。2013年は去年なので、現在の筆者のセクシュアリティは同じです。

筆者の性自認の説明は2013年後半には「性自認がない無性別のトランスジェンダー」になりました。、2012年の時はMtXであることを説明していましたが、2013年の後半にはMtXであることを説明しなくなりました。その理由は、MtXのXが説明することは人それぞれです(Mtx、FtXのXが何を表すのか大まかに分類すると4つに分けることができます)。そうなると説明をきちんとしないと自分がXで表していることが人に伝わりません。だから、筆者は自分がXで表したいことをきちんと言える自信がないので自分の性自認の説明でMtXを使うことをやめました。
性的指向は、2012年はパンセクシュアルでした。2013年6月にニコニコ生放送(インターネット上で行われている動画の生配信サービス)で「まきむぅ&こゆたんのレズビアンチャンネル」(以下、レズビアンチャンネル)のイベントの生配信を見ました。レズビアンチャンネルのイベントでは、セクシュアリティに関するクイズがありました。そのクイズの中でポリセクシュアルという言葉が出てきました。筆者は、その時に初めてポリセクシュアルを知りました。ポリセクシュアルが何かの説明を聞いて、「自分の性的指向はパンセクシュアルじゃなくて、ポリセクシュアルなんじゃないのかな」と思いました。それから、ポリセクシュアルという言葉を調べるようになりました。ポリセクシュアルは、恋愛対象になる人のセクシュアリティが、3つ以上ある人の性的指向を表します。調べたら、ポリセクシュアルで自分の性的指向を表すことができると分かりました。自分の恋愛対象になるセクシュアリティの人は、女の人、FtMの人、ゲイの人で、実際に付き合いたい人はゲイの人です。だから、それ以降の自分の性的指向はポリセクシュアルにしました。

今回の連載で2013年6月に初めて「ポリセクシュアル」という言葉を知ったと書きました。しかし、2013年6月より前に「ポリセクシュアル」という言葉が出てくる本を読んでいました。2011年に読んだ「トランスジェンダーフェミニズム」という本です。何で分かったのかというと、数日前にトランスジェンダーフェミニズムを再読したからです。読んだ時に文章中にあるポリセクシュアルを見て、「書いてあるーーーーーー!!!」と凄く驚きました。筆者がトランスジェンダーフェミニズムを初めて読んだ時には、ポリセクシュアルという言葉に全く関心を示しませんでした。だから、最近までそのことに気が付かなかったとということです。 

筆者紹介
ハマカワアツキ

セクシュアリティは、性自認がない無性別のトランスジェンダーでポリセクシュアル。2009年の春に「自分は男ではない」ことに気が付き、性別が男ではないということについて調べ始める。2010年の12月よりセクシュアルマイノリティに関する活動を始める。2013年2月に日本でXジェンダーにまとめられる性自認(中性・両性・無性・不定性など)の人たちに関する情報を集めて公開するWEBサイト「Xが集まれる場所」を始める。 

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