連載|第30回「自己紹介で話すセクシュアリティについて考えてみる その2」

 今回から自己紹介で話すセクシュアリティについて考えていきたいと思います。筆者は、自己紹介を2通り考えました。必要最低限のセクシュアリティのことだけいう自己紹介とセクシュアリティを細かく言う自己紹介です。第30回のその2では、必要最低限のセクシュアリティのことだけいう自己紹介についてお話します。
筆者が必要最低限のセクシュアリティのことだけいう自己紹介は、「性自認がないトランスジェンダーでポリセクシュアル」です。この自己紹介でいうことは、性自認、生まれた時の体の性別と性自認の一致しているかどうか、性的指向の3つです。
 筆者は性自認をその人の性別が何かを一番表しているものと思っています。3年ぐらい前ですが、自分の性自認が何か話してもいい場で自分の性自認のことをうまく話せなかったことがあり、自分の性自認と同じように男でも女でもない性自認の人がいることを話すことができませんでした。そから、自己紹介で性自認が何か話すことで男でも女でもない人がいることを伝えられるのではないかと思うようになりました。
 トランスジェンダーであることを言うことは、必要最低限の自己紹介でも生まれた時に割り当てられた性別と筆者の性自認が一致していないことを言うことができます。それに、筆者は自分がトランスジェンダーであるという自覚が強いとうこともあり言うことにしています。
 性的指向については、以前は自己紹介で必ず言おうとは思っていませんでした。2年ぐらい前にセクシュアルマイノリティの交流会に出た際に自己紹介で性的指向しか話さない人がいました。その自己紹介を聞いて筆者は「自己紹介で性的指向しか話されないとなると、その人とどう接していいのか分からない」と思いました。それから性自認と性的指向をセットにして話したら自己紹介として自己紹介する人にどんな人なのか説明することができるのではないかと考え、自己紹介でも性的指向を話すようになりました。
 以上の理由で、必要最低限のことだけ言う自己紹介はこのようになりました。

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