第32回の連載は、「自己紹介で話すセクシュアリティについて考えてみる その4」です。今回は、自己紹介で話すセクシュアリティとして筆者が挙げたものの比較とまとめです。
筆者が自己紹介で話すセクシュアリティは、短く話す場合と細かく話す場合で異なります。短くした場合は、「性自認がないトランスジェンダーでポリセクシュアル」です。細かくした場合は、「自分は、(1)性自認がないトランスジェンダーで、(2)男の体に違和感があり、(3)男にしか見えない見た目が嫌で、(4)男らしさ・女らしさが何なのか分からなくて、(5)社会で男に属すこと・属さないといけないことに疑問を感じます。(6)だからといって、女の人になりたいわけではありません。(7)性的指向はポリセクシュアルです。恋愛対象になるセクシュアリティの人は、女の人、FTMの人、異性愛者じゃない男に見える人です。」です。この2つを比較してみます。
2つの自己紹介で話すセクシュアリティの共通点は、性自認、シスジェンダーとランスジェンダーのどちらか、性的指向の3つは必ず話すということです。
短く話す場合と細かく話す場合の一番の違いというと、簡単にでも何が多数派や普通とされる人(シスジェンダー人や自分のことを異性愛者とする人)と違うのかが分かるかどうかです。短く話す場合でも多数派や普通とされる人と違ということは分かりますが、何が違うかまでは分かりません。筆者は意識していませんが、自己紹介で話すセクシュアリティを細かくした場合を要約すると自己紹介で話すセクシュアリティを短くした場合になるのかと思います。
筆者が自己紹介で話すセクシュアリティは、短くても長くても話したいことは同じです。しかし、話すことが多いか少ないかだけでこんなに違うとは今回の比較まで気にしてませんでした。
これからも筆者は、自己紹介で話すことをどうするか考えていくと思います。
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