IIJは、3月19日(木)より毎月高速データ通信するデータ量分だけ利用料を支払うeSIMの新サービス「IIJmio eSIMサービス データプラン ゼロ」を提供開始すると発表

2020年3月17日(火)、株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は、IIJのMVNOサービスであるIIJmioで個人向けに提供しているeSIMサービスにおいて、2020年3月19日(木)より「IIJmio eSIMサービス データプラン ゼロ」(以下、本eSIMサービス)を提供開始すると発表しました。

プレスリリース:https://www.iij.ad.jp/news/pressrelease/
2020/0317.html

PDF:https://www.iij.ad.jp/news/pressrelease/
2020/pdf/esim_datazero.pdf

「eSIM」はIIJによると、スマートフォン、通信機能内蔵のタブレットPC、ノートパソコン、スマートウォッチなどの端末に物理的なSIMカードを挿すことなく、通信サービスの利用に必要な加入者情報(プロファイル)を遠隔で書き込める組み込み型のSIMとのことです。

IIJは、2019年7月よりeSIMサービスのベータ版「IIJmioモバイルサービス ライトスタートプラン(eSIMベータ版)」(高速データ通信が月6GBできて、月額1,520円)の提供を開始しました。
https://www.iijmio.jp/hdd/esim/

今回発表になった「IIJmio eSIMサービス データプラン ゼロ」は、IIJのeSIMサービスにおいて、毎月決まったデータ通信量を利用する料金プランの金額を支払うのではなく、データ通信をする月に高速データ通信するデータ量に応じて利用料を支払います。データ通信をしない月は、eSIMの契約を維持するために必要な月額利用料のみ支払うことになります。

「IIJmio eSIMサービス データプラン ゼロ」の料金と契約上の条件、申し込み方法は、以下のとおりです。

・初期費用:3,000円
・月額利用料:150円
・eSIM発行手数料:200円
・eSIM再発行手数料:0円
・ユニバーサルサービス料:0円
・月学利用料に付いている高速データ通信量:0GB
・データ通信量(1GBずつ追加可)
1GBまで:300円
2GB〜:1GB追加ごとに450円
・購入した高速データ通信の量の次月への繰り越し:なし(購入した高速データ通信量での通信は、購入月まで)
・購入した高速データ通信量の超過後の通信:不可(高速データ通信の超過後に低速データ通信することは、できない)
・最低利用期間:契約日から翌月末まで(最大2ヶ月)
・利用可能なオプション:「モバイルオプション」セキュリティ対策や留守番電話などのアプリ郡
・高速データ通信量の購入:IIJmio会員サイト(eSIM)で1GB単位で購入可
・IIJmioの他のプランへの移行:不可
・IIJmioの他のプランとのおまとめ:不可
・申し込み方法:IIJmio eSIMサービスサイト(https://www.iijmio.jp/esim/)より可能
*IIJmio eSIMサービスサイトで申し込み後、eSIMを利用する端末へのプロファイルのダウンロードなどの手続きが必要
・家電量販店でのパッケージ販売:ビックカメラ、ソフマップ、コジマで実施
*家電量販店でパッケージ(eSIMパッケージ(BIC SIM))の購入後、IIJmioのWEBサイトでeSIMを利用する端末へのプロファイルのダウンロードなどの手続きが必要

2020年3月17日(火)時点でのIIJによる本eSIMサービスの動作確認済み端末

・日本の技術基準適合証明を取得したApple iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR、iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max
*SIMロックされた状態で販売されたeSIM対応iPhoneで利用したい場合は、事前にSIMロックの解除をしておく必要がある
・日本の技術基準適合証明を取得したApple 11インチiPad Pro、12.9インチiPad Pro(第3世代)、iPad Air(第3世代)、iPad mini(第5世代)、iPad(第7世代)
*SIMロックされた状態で販売されたeSIM対応iPadで利用したい場合は、事前にSIMロックの解除をしておく必要がある
*eSIMと似た仕組みでAppleが独自に提供するApple SIM対応のiPadは、IIJのeSIMサービスを利用できないので、注意が必要
・日本の技術基準適合証明を取得したGoogle Pixel 4、Pixel 4XL
*発売元がソフトバンクのGoogle Pixel 4、Pixel 4XLで利用したいは、事前にSIMロックの解除をしておく必要がある
・日本の技術基準適合証明を取得したMicrosoft Surface Pro LTE Advanced、Surface Pro X
・ASUS TransBook Mini T103HAF-LTE、T103HAF-GR079LTE

3月17日(火)時点で既にIIJが提供している「IIJmioモバイルサービス ライトスタートプラン(eSIMベータ版)」は、サービス継続となります。こちらのプランのSIM再発行手数料は、3月19日(木)より2,000円から0円に変更となります。

今回IIJから発表された本eSIMサービスを最低利用期間(最大2ヶ月)だけお試しで利用するには、購入する高速データ通信量が1GBであれば、3,650円になります。

IIJは、イギリスのPlanet Computersが発売したAndroid OSの端末「Gemini PDA」のeSIM対応版にIIJのeSIMプロファイルを書き込むテストを行いました。同端末にIIJのeSIMが書き込めたことを2019年1月に大阪、2月東京にて開催したイベント「IIJmio meeting 22」とで報告しています。

https://www.atsuki-hamakawa.com/
archives/4803

そのため、IIJが動作確認済み端末にPlanet ComputersのGemini PDA eSIM対応版、Cosmo Communicatorがありませんが、今回発表された本eSIMサービスを利用できると思われます。しかし、動作確認済み端末にないeSIM端末で本eSIMサービスを利用する際は、自己責任で利用することを事前にご理解ください。

スポンサーリンク