テレビとトランスジェンダー

2011年も今日で最後になった。

12月から非正規社員として働けることになった。
そんで、今日31日まで仕事して、「年末だなぁ」と感じることもなく来年を迎える。
2011年が終わりを迎えている時期にトランスジェンダーを理解せずに侮辱する内容と
判断できるテレビCMが流れたり、
トランスジェンダーのことを傷つける発言をしたテレビ番組がある。
どの企業のテレビCMかとか、どの局の何ていうテレビ番組なのかを書くことは避ける
(はっきり書くと気分を悪くされる可能性がある)が、
このトランスジェンダーを理解しない、侮辱する、傷つけることに対して、
感じたことや思ったことを書いておく。
CMに関しては、MtFトランスジェンダーを使って「本物を見極める力」を表現している。
このCMを初めて見た時、見た人に何を伝えたいのか分からなかった。
それで、もう1回見た。そしたら、このCMを理解することができた。
このCMはMtFトランスジェンダーとその恋人の男性が、大型犬に吠えられ怯えるという
内容。
CM中、MtFトランスジェンダーの人が化粧を落とし、男性に見える容姿になり、
大型犬を撃退する。
そしたら、MtFトランスジェンダーの人の問いかけに恋人役の男性がよそよそしく
「おかげさまで」という。
恋人役の男性がよそよそくしく「おかげさまで」という言葉の意味を自分なりに
理解したら、このCMがトランスジェンダーを傷付ける内容であることが分かった。
このCMでは、MtFトランスジェンターの人が化粧を落としたら男性と
判断できる見た目の人になっているが、
これって身体的性別でしか人を判断してないし、
トランスジェンダーの人が性自認と身体的性別の一致を望んでも結局は見た目が
変わるだけで他のところは何も変えられないといっているようで酷いと思った。

恋人役の男性がよそよそしくなるということは、MtFトランスジェンダーを
見た目でしか判断していない。

このCMを見てトランスジェンダーのことを知った人がいるとしたら、
トランスジェンダーを正しく理解しないことは明らか。

CMっていつ放送されるかは視聴者には分からない。
それだけに、突然このCMを見せられ、MtFトランスジェンダーを酷い表現に
使っているとなるとその悪影響は凄いことになるだろう。

一刻も早く、CMの放送中止と謝罪、トランスジェンダーを正しく理解する企業内の勉強会が行われることを望む。

トランスジェンダーを傷付ける発言をしたテレビ番組だが、
このテレビ番組は、29日木曜日に放送された。
番組の最後にMtFトランスジェンダーと男性の芸人さんが写った写真を映して、
「2人のおっさん」と司会の方が言った。

この発言を聞いた時に、
「またトランスジェンダーを理解しない発言を編集でカットしないでそのまま放送した」
と思った。

トランスジェンダーの人を「本人の性自認とは違う性別」
(トランスジェンダーの説明でよく使われる「生まれた時の性別」)
で扱うことは、トランスジェンダーを傷付けることになる。

それをテレビ番組でされ続けるとなると、
トランスジェンダーの人を「本人の性自認とは違う性別」で扱う人が増える。
テレビって不特定多数の視聴者に見せることが目的。
そのテレビで不適切な発言をすると、その発言が正しいと思って同様の発言を
する人が出てくる。
この発言をそのままにしておくことはトランスジェンダーのことを理解しない人を
増やすことにもなりかねない。
だから、このような発言をしないようにさせないといけないと思う。
トランスジェンダーでテレビに出ている人は、「自己の性自認とは違う性別」で
扱われることがないようにしてほしい。
「本人の性自認とは違う性別」で扱われるということは、
トランスジェンダーではない人に対して「本人の性自認とは違う性別」
で扱ってもいいとトランスジェンダー側が肯定してしまう状況を作り出してしまう。
トランスジェンダーを「本人の性自認とは違う性別」で扱うことは即やめるべき。
映像は人々に与える影響が大きい。その分、正しい知識で不適切な内容に
ならないようにしてほしい。

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