連載|第16回「セクシュアルマイノリティ・LGBT・性的マイノリティ・性的少数者のプライドパレードで“自分の性自認はこうである”と主張することは難しい」

 筆者は、2014年4月27日に東京都渋谷区の代々木公園で行われた「東京レインボープライド2014〜パレード&フェスタ」に参加しました。2012年からセクシュアルマイノリティ・LGBT・性的マイノリティ・性的少数者のプライドパレードに参加しています。今回のパレードは歩かず、沿道から見ました。パレードを沿道から見ることは今回が初めてでした。
 パレードを沿道から見てみると、ゲイやレズビアンのことをプラカードを使ったり、カップルと分かるようなこと(恋人同士で手を繋いだり、ペアルックをする)をしたりして主張する人が目に付くことが多かったです。しかし、それ以外の性的指向であることを主張する人、自分の性自認はこうであると主張する人がいるかどうかは分かりませんでした。自分がパレードに参加した時も自分の性自認について主張する人が少なかったと思いました。
 プライドパレードとなると一瞬で何が言いたいのか分かるようなことに目が付きやすくなります。ゲイやレズビアンは目に付きやすいです。カップルで歩くだけで、「自分たちはゲイ(または、レズビアン)です」と強く主張することをしなくてもそのカップルを見た人には「男の人同士や女の人同士のカップルもいる」ことは分かります。しかし、見ただけでは伝わりにくいこととなるとどうしてもパレードを見た人には伝わりません。どうしても伝わりにくいこととなると伝える側だけでなく、伝えられる側(今回の場合はパレードを見る人たち)にもその伝えたいことに関する知識が必要になります。そうなると、自分が主張したいことの1つの「自分の性自認が無性であること」をプライドパレードで主張することは難しいことになります。
 セクシュアルマイノリティ・LGBT・性的マイノリティ・性的少数者のプライドパレードは、セクシュアリティのことを主張することにとても有効な場です。しかし、セクシュアリティのことになると主張したいことによって伝わりやすいこと、伝わりにくいことが出てきてしまうことは仕方ないです。伝わりやすいこと、伝わりにくいことがあるからこそ、どうやったら伝わりやすくなるのか考えたり、工夫したりするようになります。
 どうしたら、セクシュアルマイノリティ・LGBT・性的マイノリティ・性的少数者のプライドパレードでそのパレードを見た人に伝わりにくいことも伝わるようになるかこれからも考えていこうと思います。

筆者紹介
ハマカワアツキ
セクシュアリティは、性自認がない無性別のトランスジェンダーでポリセクシュアル。2009年の春に「自分は男ではない」ことに気が付き、性別が男ではないということについて調べ始める。2010年の12月よりセクシュアルマイノリティに関する活動を始める。
現在、レインボー・アクション Xラウンジ チーフ、True Colors Project 代表、Xが集まれる場所 主宰。