連載|第37回『筆者が母と渋谷のハロウィン騒ぎのことを会話していたら、母が「渋谷区の同性パートナーシップ証明書」のことを話し出した。』

先日、筆者は母に自宅から駅まで車で送ってもらいました。その時に、母とハロウィンということで仮装して渋谷のスクランブル交差点に集まる人たちのことを話しました。その話の中で、母が「渋谷区がスクランブル交差点から600メートルのところにハロウィンの仮装をする人たちに仮設の更衣室を設置した」ことを教えてくれました。そんな話から、筆者が「渋谷区は情報公開が遅い」と言ったら、母が「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」の「同性パートナーシップ証明書」のことを話し出しました。そこで筆者は、「それは渋谷区のパフォーマンス」と返しました。それに対し、母が「法的効力はない・・・」と言ったあたりで駅に着いたので、話が終わりました。

筆者は、仕事から帰宅して食事する時にマツコ・デラックスさん(以下、マツコさん)のテレビ番組をよく見るので、母とマツコさんのテレビ番組のことを話すことがあります。マツコさんのテレビ番組のことを話すのでジェンダーやセクシュアリティのことを話すことがあってもいいのですが、母とは普段の会話でジェンダーやセクシュアリティのことを話すことはありません。母には1回だけ筆者の性自認のことを話したことがあるのですが、その時の母は、返す言葉が出てきませんでした。今までに母からジェンダーやセクシュアリティのことで聞いたことといえば、結婚がらみのことぐらいでした。そんな母が渋谷区の「同性パートナーシップ証明書」のことを知っているなんて思いもしなかったので、驚きました。しかも、この制度の法的効力のことも知っているとは。

母からしたら、渋谷区のことを話しているから「同性パートナーシップ証明書」のことも話をしたというぐらいにしか思ってないかもしれません。しかし、この証明書には問題点がたくさんありますが、筆者は母と「同性パートナーシップ証明書」のことを少しですが話せたことが嬉しかったです。

今回の連載を書きながら、泣きそうになりました。しかし、泣いてもいい場所で今回の連載を書いていたわけでないので、泣くことを我慢しました。