連載|第13回「オーストラリアで"第3の性"が認められる」

オーストラリアで第3の性の人が認められた人がいるそうです。東京新聞が報じています。

認められた人は、簡単に言うと「MtFt?(またはX)」の人です。行政上の書類に記載される性別が「不定」となり、性別不定が法的に認められたということです。
 筆者はこの記事を読んで、性別不定を第3の性とすることに違和感を持ちました。第3の性ということは、第1の性と第2の性が既に存在していることになります。第1の性と第2の性って、女と男ということです。つまり、人の性別は女と男という性別二元論を元にしていて、性別二元論では説明が付かない性別の人を第3の性としたという説明つくことになります。
 筆者は、行政上の書類に記載される性別が男と女ではないとなればそれを第3の性として報道することは性別二元論を前提とすることになると思うので、今回の場合の「性別不定」と認められた人がいるのなら「”性別不定"と認められた人がいる」ときちんと書いた方がいいと思います。
 第1の性も第2の性なんてありません。もちろん第3以降の性もありません。 

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